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講談社漫画賞、千川氏のノミネート論争で波紋

講談社漫画賞、千川氏のノミネート論争で波紋

2024年7月31日に開催された第48回講談社漫画賞授賞式では、『ちいかわ』が一般部門にノミネートされ物議を醸した。一般部門には『推しの子』『ダーウィンズ・インシデント』『ながたんと青と~いちかの料理帳~』『望郷太郎』『メダリスト』など多くの候補作があった。

シンプルでミニマルな作風で知られる「ちいかわ」は注目と議論を呼んだ。『さよなら絶望先生』の作者久米田康治氏は「『ちいかわ』を一般部門に入れたのは誰だ?」と困惑した。

講談社漫画賞が盛り上がる講談社漫画賞、千川氏のノミネート論争で波紋
ちいかわマンガ(クレジット:X/Twitter)

久米田氏は「『ちいかわ』と『ダーウィンズ・インシデント』をどう比べたらいいのか知りたい。良い悪いではなく、『スパゲッティ』と『自転車』を比べるようなもので、審査員の中には戸惑う人もいた」と述べ、他の候補作『ダーウィンズ・インシデント』との比較の難しさを指摘した。

審査員たちはまた、「ちいかわ」が伝統的なマンガのカテゴリーに当てはまるか、それともより哲学的な作品であるかについても議論した。最終的に審査員は「ちいかわ」を殿堂入りさせることで栄誉を讃え、残りの5作品の最終選考には含めなかった。

講談社漫画賞が盛り上がる講談社漫画賞が盛り上がる
ちいかわマンガ(クレジット:X/Twitter)

『逃げるは恥だが役に立つ』などで知られる審査員の海野つなみさんは「一般部門では『メダリスト』と『ダーウィンズ・インシデント』が最後まで残った。『ちいかわさんは外れすぎ!』という意見も多く、議論が白熱した」と授賞式での議論を説明した。

『メダリスト』が第48回講談社漫画賞一般部門を受賞。

講談社漫画賞は1977年に少年漫画部門と少女漫画部門で始まりました。1982年に一般部門が導入されました。2003年に児童向け部門が追加されましたが、2015年に少年漫画部門と少女漫画部門に統合されました。