スクウェア・エニックスは、漫画家・ねこくらげ氏の有罪判決にもかかわらず、『薬屋のひとりごと』の連載を中止する予定はないことを確認した。この情報は2024年7月24日にITmedia NEWSに明らかにされた。
「『薬屋の日記』の連載を中止することは考えていません」と声明では述べている。
この発表は、同日、福岡地方裁判所がねこくらげに対し所得税法違反の有罪判決を下したことを受けてのものだ。ただし、同漫画が休載になるかどうかは明らかにされていない。
福岡地裁は、ネコクラゲ被告に懲役10カ月、執行猶予3年、罰金1100万円の判決を言い渡した。同被告は2019年から2021年にかけて所得約2億6000万円を申告せず、所得税約4700万円を脱税した罪に問われている。起訴内容は、期限までに確定申告をしていなかったことによる。
竹田裁判官は、漫画が突然人気を博し、多額の収入をもたらしたにもかかわらず、ねこくらげ氏は納税義務を果たすことよりも目先の仕事と私生活を優先したと指摘した。
適用される延滞料金を含め、未払いの金額を全額支払ったにもかかわらず、このアーティストは過去に納税申告を遅らせた経歴があり、複数年分の申告をまとめて1回の申告にすることが多かった。彼女は、編集者と『The Apothecary Diaries』の原作者が彼女に納税義務を果たすよう促した後も、この習慣を続けた。
七緒一樹原作、ねこくらげ作画による『薬屋のひとりごと』の漫画化作品は、スクウェア・エニックスの月刊ビッグガンガン2017年6号(2017年5月25日発売)より連載が開始された。スクウェア・エニックスは各章を単行本にまとめており、第1巻は2017年9月25日に出版された。2024年3月25日現在、全13巻が刊行されている。